半跏趺坐 -hankafuza-

ソウルジェムの濁りきったアラサー第二童貞がココロの平穏を目指す話

わかってくれる本がある

加藤諦三 著「苦しくても意味のある人生」より抜粋する。

 

 

 「これさえあればきっと幸せになれる」と思うのは、あなたの弱さである。あなたが勝手に「これ」に価値を置いている。こうして人は心を乱されてしまう。

 

 鬱病的傾向の強い人などは自分に欠けているものが、自分の不幸の原因だと思っている。しかし、こう考えるところから不幸は始まっている。自分に欠けているものに自分が価値を置くからいけないのである。

 

 多くの人は「欠けているものを埋めたい、そして幸せになりたい」と思う。すべてが満ち足りていることが「幸せになれる条件だ」と思う。それが人間の愚かさである。

(中略)

 本当はやさしい心があれば幸せになれるのに。

(中略)

 こうして、人はあくなき「欲望」に惑わされながら一生を送る。そして求めるものが手に入らないいらだちに苦しむ。不満、不安、憎しみ、悲しみ、怒りを自らつくっていく。

 

 最後には、「どうして私だけがこんなめに遭わなくてはならないの」と叫ぶのである。その原因が自分であることを忘れて。

 

 

今の私に図星過ぎてむせび泣いたのは言うまでもない。